はやぶさNo.247

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HIGHLIGHT
会員大会2023
令和5年11月27日 於 杜のホール はしもと
令和5年11月27日 会員大会2023を開催いたしました。講演会、第12回税に関する絵はがきコン
クール表彰式、会員交流会を杜のホールはしもとのホール及び多目的室にて実施致しました。
≪講演会≫
テーマ
世界からのメッセージ
∼平和と命の大切さ∼
講 師
戦場カメラマン・ジャーナリスト
渡部 陽一 氏
渡部陽一さんが戦場カメラマンを志したのは、20歳のときだったそうです。大学の授業で、アフリカ中央部のジャ
ングルに暮らしている狩猟民族「ムブティ族」の話を聞き、
「直接会って話がしてみたい」と考えてアフリカへと向か
いました。ところが、現地で渡部さんが出会ったのは、ルワンダ内戦で傷ついた子どもたち。血を流し、泣きながら
「助けてください」と訴える子どもたちを前に、自分の無力さを思い知ったことをきっかけに、
「戦場に立たされてい
る子どもたちの声を写真で記録に残す戦場カメラマンの仕事」をライフワークにすることを誓います。
数々の戦地を訪れている渡部さんが世の中に訴えたいのは、
「戦争の犠牲者は、いつも子どもたちだ」ということ
です。どこの戦場でも、幼い命が当たり前のように奪われてしまう現実があります。
ノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身の少女、マララ・ユサフザイさんが訴えるように、学ぶこともままなら
ない境遇の少女たちが世界にはたくさんいます。1991年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争では、劣化ウラン弾が使
用され、小さな子どもたちが白血病や悪性腫瘍に苦し
みました。戦争がひとたび起こると、交通機関・通信施
設などのライフラインや病院が破壊されるのが常であ
り、子ども達が適切な治療を受けられずに犠牲となる
ことが繰り返されています。
エグゼクティブバイスプレジデント
現在の世界情勢に目を向ければ、ウクライナで戦闘
が続いているほか、ガザ軍事侵攻も始まってしまいま
した。ガザ軍事侵攻について、渡部さんは「パレスチナ
問題の柱となるのは、1948年5月14日」と国際情勢を
理解するためのキーワードを掲げます。
パレスチナにある都市エルサレムは、イスラム教・ユ
ダヤ教・キリスト教と3つの宗教の聖地です。そのため
約3000年前から宗教間・民族間の争いが繰り返され、
双方が言い分を主張し合っています。非常に複雑な状
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